あらすじ/作品情報
「――愛するひとがきみでよかった」伯爵令嬢セシリアのもとに、見合い話が持ち込まれた。とある事情で結婚に明るい展望がない彼女は、断りたいものの親族の手前一度会うことに。知らされた情報は名前と家柄、年齢だけ。困り果てたセシリアが町を散策していると、女性たちの噂話が聞こえてきた。「ルーマライネン侯爵令息は、身体が大きくふためと見られない顔である」緊張したまま見合いに臨んだ彼女であったが、現れたお相手は、心の美しさに惹かれた一目惚れ相手で――?子女たるもの婚前交渉は愚かな行為だとわかっているのに、くちづけとともに抱きしめられ肌を押しつけ合うと、もっともっと先をと願ってしまう。彼女の期待とともに、彼の情欲はすでに猛りを露わにしていて……。