あらすじ/作品情報
「……あなたは僕の自制心を、唯一揺らす女性だ」閨経験豊富で、男を惑わす『男たらしの悪女』と噂される王宮図書員のジェシカ。そんな彼女に舞い込んだのは、伯爵家出身で絶世の美男子、近衛騎士隊長リオネイルの童貞卒業を手伝うという、とんでもない依頼だった。しかし、実際のジェシカは真面目な本の虫であり、れっきとした処女。触れたこともない『アレ』を臨戦態勢にして、さらには『抜かせろ』だなんて……そんなの、絶対に無理だと思っていた。けれど――「なぜ、私のほうが下になってるの?」童貞とは到底思えないぎらぎらとした劣情。予想外のぐいぐいっぷりに、彼女の思い描いていた展開は覆されていく。リオネイルの気遣うような、それでいてどこか余裕すら感じさせる表情に、ジェシカは悟る――彼に“食べられてしまう”のだと。