表稼業として定食屋を営んでいる情報屋のカヅは、ある日骨休みに来た海辺の町の浜辺で豪雨の中、死装束で横たわっている少女を見つける。
棺のような木箱乗って流れ着いたことに好奇心を刺激されたカヅは、「生き延びたい」という少女を連れ帰る。
聞けば、この令和の世に今だ人身供養の習慣が残っている島からやってきたらしい。
この少女の謎を解きたいと考えたカヅは
ブローカーから戸籍を買い、本人の望み通り「生き延びる」術を教えることにする。
店で皿洗いをすれば、空いている上階の部屋に住まわせてやると言われ、懸命に働く少女。
ひとくせもふたくせもある『気のいい常連客達』は、高齢女性が営む店で可愛い女の子が働き始めたことをひそかに喜ぶのだが…
歩と名付けられた何も知らない少女は、カヅの裏稼業である情報屋の世界に、おのずと巻き込まれてゆく!!
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作品一覧
俺・瀬川宏也の家に、幼なじみの夏樹が突然転がり込んできた。夏樹は昔から俺を好きだったと言い、「一度だけでいいから…」と関係を迫ってくる。…俺も実は昔から、夏樹に想いを寄せていた。だが、夏樹を抱くことはできない。なぜなら夏樹はもう――俺の兄貴の妻だから。――――新婚ほやほや、田舎で兄貴と暮らしていたはずの夏樹。けれど2か月前の結婚式では大きな事件が起こっていた。血にまみれて恍惚とほほ笑むウェディングドレスの夏樹が、今も目に焼き付いている…。――俺が好きならなぜ兄貴と結婚した?不倫するにもなぜそんなに急ぐんだ?尽きない疑問。だが夏樹の瞳はあまりにまっすぐで…追っ手が迫るなか、俺は義姉と唇を重ねた……。――兄嫁との道ならぬ恋。そして故郷の「奥屋敷」で彼らを待ち受ける戦慄と禁忌の運命とは。
高校生の井関和也と遠野はるかは、ともに愛媛県の小さな村で育った幼なじみで、お互いに好意を寄せている。だが、はるかの顔には大きなアザがあり、仲はよかったものの、和也はそのことで、将来はるかとそういう関係になることに
躊躇していた。はるかは、はるかで顔の皮膚の移植手術を考えていた。ある日、生まれつきだと思っていたはるかの顔のアザは、あとからついたものだと知った和也。無職で乱暴な父親の暴力によりできてしまったのかと思っていた和也だったが、ある事件がきっかけで、生き別れた母親のもとを訪れた二人は、祖母から驚愕の事実を知らされ、翻弄されることになる!?悲しい過去を乗り越え、成長していく高校生二人を描いたサスペンスストーリー!