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作品一覧
「この世で一番怖いのは、失うものが何も無い人――――」。
女子高生・高瀬いのりは、引きこもりの兄から性的暴行を受けていた。ある日、謎の男・ニルが現れ、無差別殺人を企てていたいのりの兄を殺害する。
絶望から解放されたいのりは、対価として彼女の兄のように危険水域に達した【無敵の人】を見つけ出して犯罪に走る前に殺害するという、法を無視した「治安維持活動」に手を貸すことになるが…!?
※【無敵の人(むてきのひと)】
社会から孤立し、信用や地位、財産など失うモノが何もなくなった人を指す俗語(ネットスラング)。
中世歴史戦記の名作「乙女戦争」外伝、いよいよ始動!!
この「外伝I」は本編の前日譚。フス戦争勃発直前のプラハを舞台に、薄幸の乙女の戦いを描きます。1419年、ボヘミア王国の首都プラハでは権威的なカトリック教会とその腐敗に憤るフス派の対立が高まっていた。
歴戦の傭兵隊長ヤン・ジシュカは、戦争が近いことを嗅ぎ取り、まったく新たな戦術を編み出そうとしていた。そんな頃、プラハに暮らす庶民の娘ヴィクトルカは、フス派の父が死罪となり、続く母の死去によって天涯孤独となる。
彼女に思いを寄せる青年アントンは手を差し伸べようとするが、不器用で、自分の思いを口にすることができない。
進退窮まったヴィクトルカはついに娼婦となる。絶望する彼女の前に、市庁舎の窓から放り投げられたカトリック司祭が落ちてくる。負傷した司祭が助けを求めると、彼女は衝動的に彼を殺害するのだった…!
(なお、続く「外伝II」は後日談となります。乞うご期待!)