ソムリエ見習いの紫野原(しのはら)みやびは、知ったかぶりのお客の間違いを指摘し、その客を怒らせてしまった。しかし、その客の連れとして来ていた神咲雫(かんざき・しずく)のみごとなデキャンタージュによって救われる。実は彼は世界的に有名なワイン評論家、神咲豊多香(かんざき・ゆたか)の息子であった――。神の気まぐれが生み落とした"一本のワイン"を巡る、罪深き人間たちの物語が始まる。

ソムリエ見習いの紫野原(しのはら)みやびは、知ったかぶりのお客の間違いを指摘し、その客を怒らせてしまった。しかし、その客の連れとして来ていた神咲雫(かんざき・しずく)のみごとなデキャンタージュによって救われる。実は彼は世界的に有名なワイン評論家、神咲豊多香(かんざき・ゆたか)の息子であった――。神の気まぐれが生み落とした"一本のワイン"を巡る、罪深き人間たちの物語が始まる。
お日様みたいなお酒――。太陽の光がプリズムを通すと七色に輝くように、酒の透みきった無色の液体の中には、きめこまかなたくさんの味がひそみ、息づいている。そんな日本一の酒を造り出すことを、目標としていた兄・康男の言葉が、夏子の心を占めてはなさない。だが今、夏子は、コピーライターとして大きな仕事にかかわりだしたばかり…。"酒"をめぐる情熱と夢。大いなる夢をめざす夏子たちの辛口人間ドラマ。
人生に上質(ヘビーピート)な余韻を。オールカラーで描く「善き人のための」スコッチ・バー。亡き妻を育んだ国にやってきたバーテンダーの"Mr.ライオン"。強面だけれどお人好し、屈強だけれど寂しがり。そんな彼が400本のウイスキーとともに夜ごと織りなす、スモーキーでちょっとオトナな物語。
菌が見える特殊能力を持つ、もやし(種麹)屋の次男坊、沢木惣右衛門直保。彼は東京の某農大に入学する。農大を舞台に、沢木と研究室その他の仲間達、そして菌が活躍したりしなかったりのキャンパスライフ。大学生活のモラトリアム感と、菌が満載の「もやしもん」。あなたもぜひ、かもされてみてください。カバーや本体表紙もきっちり収録!