母の死をきっかけにピアノを弾かなくなった、元･天才少年ピアニスト有馬公生。 目標もなく過ごす彼の日常は、モノトーンのように色が無い……だが、友人の付き添いで行ったデートが、少年の暗い運命を変える。 「ヒューマンメトロノーム」とも揶揄され、ロボットのように正確な演奏をしていた有馬が人の心を動かせるピアノが弾けるようになっていく成長過程と 演奏シーンの躍動感も見応え抜群。白黒のコマなのに、再び音楽に向き合っていく過程で有馬の視界がカラフルに色づいていくのが目に浮かぶ。

誰にでもいつか"目覚め"の刻が来る……!!! 果てしなく続く、穏やかで退屈な中学生活。 それは、いつまでも変わらないはずだった──。あいつに出会うまでは……!! 上手くなりたくてギターを一日中練習したり、スタジオ代のためにバイトしたり… 音楽で食べていくにはどうしたらいいのか、バンドマンの苦悩や熱い気持ちが描かれた、 リアリティ溢れる熱い作品。

ジャズに心打たれた高校3年生の宮本 大は、仙台、広瀬川の川原でサックスを独り吹き続けている。 雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。｢世界一のジャズプレーヤーになる…!!｣ 無謀とも言える目標に、 常に真っ直ぐで全力、一歩踏み出せない人にパワーを与えてくれる作品。 雰囲気のあるセピア風の描写や、脳内に音が響いてくるような演奏シーンの演出が お洒落で力強い。

森のピアノは、その少年を待っていた――。捨て去られたピアノ。壊れて音の出ないピアノ。いま、ひとりの少年の選ばれた指が、失われた音を呼び覚ます。少年の名は一ノ瀬海(いちのせかい)。彼は心に深く豊かな森を抱えていた。

津軽三味線を背負い、単身、青森から東京へやってきた津軽三味線奏者･澤村雪(さわむら･せつ)。師でもあった祖父を亡くし、自分の弾くべき音を見失ってしまった雪だが、様々な人と出逢いながら今、自らの音を探す旅を始める。――｢赤ちゃんと僕｣｢しゃにむにGO｣羅川真里茂(らがわ･まりも)が贈る、今一番アツい津軽三味線×青春ストーリー!!

カプリチオーソ(気ままに気まぐれに) カンタービレ(歌うように)
不思議少女･野田恵(のだめ)の奇行を見よ!
クラシック音楽コメディ!!

少年は、音の中で世界と語る――。『隠(なばり)の王』鎌谷悠希の新作は、合唱群像! 天使の歌声"ボーイソプラノ"を持つ少年･蒼井由多香(あおい･ゆたか)。音に対して繊細で感受性豊かな彼は、中学校入学と同時に合唱部に入部。ゆたかの声に触発されて、部員たちはコンクールの金賞を目指す――。｢学校｣という舞台で少年少女が紡ぎだす、失われゆく日々のハーモニー。

恋と友情と音楽。思春期というものは、いつの時代も眩しくて少し苦い。60年代後半、地方の町を舞台に、ナイーブ男子とバンカラが繰り広げる直球青春物語。1966年初夏、横須賀(よこすか)から地方の高校へ転入した薫(かおる)。幼い頃から転校の繰り返しで、薫にとって学校は苦しいだけの場所になっていた。ところが転入初日、とんでもない男と出会い、薫の高校生活が意外な方向へ変わり始め…!?

音楽が、かわいらしく見える吹奏楽コミックが開幕! 無表情高校生･滝進太郎が出会ったのは、風変わりな吹奏楽部員&古ぼけた星色のサックス。そしてなぜか進太郎にだけ、サックスが女の子に見えるのでした。｢SAMURAI DEEPER KYO｣｢CODE:BREAKER｣上条明峰の最新作では新境地に挑む! バトルはないけどキャラはたくさん登場します。

かっこいいバンドマンを目指し高校に入学した朝桜小雨。だがそこに軽音楽部はなく、代わりにあったのは金属理化学研究部、通称｢メタりか｣で…? ボーイ･ミーツ･ガールなバンド･ラブストーリー!!

メンバーは全員かわいい女の子! でもほぼ全員ボケ担当! 全くの楽器初心者の唯が入部して、なんとか出発できた軽音楽部。とりあえず海合宿してみたり、あわてて顧問を探したり…… ゆるやか部活4コマ。

不景気の最中、ようやく定職に就けた神谷三蔵27歳。ホッとしたのも束の間、武藤史子なるドSなメガネ女子に否も応もなくギタリストとしてスカウトされてしまう。ギターなんて触った事すらないのに、1ヵ月後にはライブで演奏しろという。それができなければ会社はクビに。どうして俺が……。マニアックなのにギター初心者にうってつけ! 噂のソリッドROCKコメディ開演!!